IoT-Engineは、さまざまな機器やセンサをIoT化する無線PAN(Personal Area Network)搭載のMCUモジュールです。
無線PAN親機である、6LoWPANボーダルータは、複数のIoT-Engine機器を収容し、IoT-Engine機器をクラウドに直結します。
IoT-Engineは規格化されたコネクタを持ち、標準化されたAPIにより、応用機器の開発を効果的に促進します。
TRON Forumにより標準化が進められているクラウド上のIoT-Aggregatorと接続により、IoT-Engine機器間の連携やクラウド上のサービス連携が可能となる次世代システム、アグリゲート・コンピューティング(Aggregate Computing)へ発展します。
TRONが考えるオープンIoTのモデルを、
アグリゲート・コンピューティング・モデルと呼んでいます。
アグリゲート(Aggregate)は"総体"という意味です。
例えば家の中にエアコン、テレビ、オーディオ装置、洗濯機があるとします。
これまでは、それをホームオートフォーメーションでつなごうとすると、各家電に高度なマイクロプロセッサを搭載してホームLANというような名前のLANにつなぐ。さらにホームLAN上のホームサーバからインターネットにつなぐといったアプローチでした。
こうすると、エッジノードが重くなります。一つ一つのマイクロプロセッサ上にセキュリティ機能を実装しないといけません。
そうではなく、各家電をインターネットに直結させます。
直結先が各メーカーのクラウドで、そのクラウド同士がネットの中で連携します。その連携の要になるシステムが、IoT-Aggregatorといったクラウド側のプラットフォームです。エッジノード側だけでなく、クラウド側のこのプラットフォームも一緒に提供していきます。
たとえば、ここにM社のエアコンがあったら、その中にIoT-Engineが入っています。
クラウド上のプラットフォーム側にも、その受け口が用意されています。機器同士を接続するというのは、エッジノード同士を直接つなげるのではなくて、クラウドの中でつなげるということです。これがいちばん大きな特長です。
(TRONWARE VOL.160 「特集 本格始動!IoT-Engine&IoT-Aggregator」)
※2016年9月現在
(TRONWARE VOL.160 「特集 本格始動!IoT-Engine&IoT-Aggregator」参考)
IoT-Engineとインターネットとの接続には6LoWPANの採用しています。
6LoWPANとは、IPv6 over Low-power Wireless Personal Area Network(IPv6を利用した低消費電力な無線パーソナル・エリア・ネットワーク)の頭字語。IoTに適した低消費電力な無線ネットワーク上で、IPv6を利用するための通信仕様のことです。